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はじめに

今日は、今まさに僕も狙っている転職先でもある、太陽光発電所について書いてみたいと思います。

なんで狙っているのにこんなところでシェアしてしまうのかというと、未経験の僕にはまだ敷居が高い分野だからです。
もう少しキャリアを積んでからであれば可能性もあるかもしれませんが、今なら条件がとても良い転職になりそうなので、”鉄は熱いうちに打て”という事で、僕が調べた事や、実際に企業担当者の方に聞いて得た情報など、惜しげもなく書いていきたいと思います。少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

 

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太陽光発電所ってなに?

太陽光発電所をおさらい

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太陽光発電所とは、皆さんもよくご存知の通り、太陽の光を直接電気に変える技術を使って電気を作る発電所の一種です。

太陽光発電所には、小規模なもので一軒家の屋根にあるようなものから、大規模なもので500ヘクタールほどの広大なの土地に、ソーラーパネルを敷き詰めた超巨大なメガソーラーまで幅広く存在します。(2019年1月現在:宇和島市にそれよりも大規模なソーラー発電所が着工しました)

発電所なのでもちろんなのですが、継続的に安定して稼働させるためには、日々のメンテナンスが必要となりますし、法令で定められた点検が必要になります。
つまり、電気主任技術者の仕事の範囲になるのです。

電験3種の守備範囲をおさらい

ではここで、電験3種の守備範囲を確認する為に、法令で定められた電気工作物の範囲を確認してみましょう。

電験資格
範囲
第1種
すべての電気工作物
第2種
170,000V未満の電気工作物
第3種
50,000V未満の電気工作物(出力5,000kW以上の発電所を除く)

 

このブログでは、『電験3種の未来』を考える趣旨で運営していますので、この表でも電験3種に注目させていただきます。そこで抑えるポイントは『出力5,000kw以上の発電設備を除く』というところですね。

つまり、電験3種で太陽光発電所の保守を行う場合は、5,000kw(5MW)未満の設備でなければならないという事です。

ただし、上位資格の電験2種や電験1種を取得している方の下で業務を行う場合は、それ以上の規模の発電所でも問題なく作業をすることができますので、詳しくは日本電気技術者協会などへ問い合わせて確認してください。

電験3種で保守ができる太陽光発電所の規模とは?

https://www.sbenergy.jp/assets/img/study_illust_04_01.png
(出典:みるみるわかるEnergy
みるみるわかるEnergyのサイトによると、1MWを発電するのに必要なソーラーパネルの面積は、およそ2ha(ヘクタール)だそうです。これを分かりやすく書くと、100m×200m四方の面積になりますね。

電験3種で対応できる発電所の規模は5,000kw未満でしたので、5MW未満であれば対応ができるということになります。

同様に面積で換算すると、2ha×5=10ha未満の広さになり、およそ500m×1,000m規模の太陽光発電所の保守管理ができるという計算になります。ただし、この数値は概算ですので、あくまで目安として考えてください。

ファンド系太陽光をおすすめする5つの理由

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太陽光発電所の保守を請け負う会社は色々あると思いますが、その中で、最近ファンドと呼ばれる投資会社が自社で発電所を保守するサービスを導入して、求人をかけているのを見かけるようになりました。

僕がおすすめしたいのは、そのファンド系の会社が募集している案件なのです。ここからは、なぜそのファンド系がおすすめなのかをお話ししていきたいと思います。

新規参入組ですので人材不足です(2019年現在)

ファンド系企業の求人は、ここ最近目にするようになった案件だと思います。
という事は、これからサービスを拡充していく部門になりますので、圧倒的に人手が足りない状況だと思います。(2019年4月時点のお話です)

太陽光発電所の保守管理は、電験資格が無いとできません。
しかし、現状では実務経験を兼ね備えている人材は、保安協会ですら獲得に苦戦している状況ですので、新規参入組であるファンド系太陽光発電所の人材はなかなか集まっていないのではないかと思われます。

そのような事情を勘案すると、今後しばらくは、ファンド系太陽光発電所の人材不足が続くのではないかと思います。

仕事は日中がメイン

ファンド系太陽光発電所の魅力に気付いた僕ですが、当然の事ながら求人に応募した経験があります。

全てのファンド系企業に当てはまるかは分かりませんが、そこで聞いた話によると、太陽光発電所の保守管理を行える時間帯は、太陽が出ている間だけであるとの事です。
確かに、夜間は発電してくれませんので、地震や台風などで物理的な被害がでなければ、トラブルもあまり起きない気はします。

つまり、電気保安会社でたまに発生する、深夜や早朝の作業がほぼ無いという事です。
もちろん、何もなければという前提条件付きだと思いますが、これは働く側にとったらとても助かる内容になるのでは無いかと思います。

給料は上場企業と同待遇

これも、ファンド系太陽光発電所の求人に応募した時の話ですが、待遇面では非常に優遇されていると感じました。
一般的に、ビルメンの電験3種は、350万〜500万年収で募集がかかっているのをよく見ます。電気保安協会は450万〜550万くらいで、ビルメンと大体同じくらいの水準になります。

これが、ファンド系太陽光発電所の求人では、年収600万前後が経験者の基準数値になるようです。(2019年独自調査による)

実際に電話面接をしていただいた時にも伺いましたが、僕の場合は未経験でしたが、年収は450万くらいの水準でお話をいただきました。(これは一概に言えないかもしれませんが)
今回の応募は、残念ながらご縁をいただけませんでしたが、未経験でこの水準の年収をいただけるところは他にはありませんので、やはり相対的に、年収レベルで50〜100万円程度の差があるのではないかと思います。

ちなみに、この会社のファンドマネージャーや、その他の総合職で求人を見ると、大体700万円くらいの年収で募集がありました。
保守管理職よりは100万円程度高い水準である事を見ても、平均的に良い待遇の求人である事が分かっていただけるのではないでしょうか。

ドローンで仕事ができるかもしれない

これは、個人的にメリットと感じるポイントになりますが、太陽光発電所を運営、管理する会社の中に、ドローンを活用しているところがあります。

より効率よく、正確に保守を行う為だと思いますが、僕はドローンに非常に興味がありますので、仕事で使えるとなると喜びが倍増します。
ドローンの操縦技術も習得できて、且つ電気主任技術者の実務経験も積めるとなると、まさしく一石二鳥ですよね。

電験資格を取った方は、ドローンが好きな方が多いと思いますので、ここもおススメポイントになるのではないかと思って書いてみました。(個人的な見解ですが)

投資コストの減少でこれからも発電所は増える期待大

日本では、一時、太陽光発電投資が盛り上がりましたが、売電価格が下がってしまい、一気に下火になってしまいました。

しかし、一昨年くらいに少し話題にもなりましたが、これまでよりも投資コスト(太陽光パネルの設備費用)が安くなり、売電価格が下がってもまだ利益が取れる状態になっていたようで、当時の関連株も値上がりしていました。

今後は、売電価格がさらに下がる予測も出ていますし、乱立による近隣住民のクレーム、台風などによる倒壊などにより、リスクばかりが浮かび上がっていて、新規の投資はまだ下火の状態が続いていると思います。

でも、これは新規で投資する人が減っただけであり、既存の太陽光発電所はまだまだ稼動を続けています。それに、大規模な発電所も新たに作られていますし、世界的に見ても、再生可能エネルギーの活用は活発になっています。(東南アジアでは日本のように国が買い取り支援をして今まさに急拡大中のようです)

この事を勘案すると、今後、また日本でも投資が活発になる可能性も秘めていますし、保守管理の仕事については、まだまだ需要は続くのではないかと思われます。

 

太陽光の保守はココに気をつけろ!

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ここまで良い事ばかりを書いてきましたが、もちろん気をつけなければならない事もあると思います。
そこで、僕が感じたチェックポイントをまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

発電を止めると死活問題

太陽光発電所は発電ができてナンボの世界です。

ファンド系企業と、一般の電気保安関係やビルメン関係の企業との差は、投資効率、つまり収益を第一に考えているというところにあります。
よって、不可抗力の事案であっても、1秒たりとも発電を止める訳にはいかないという気合いで業務にあたる必要があると思います。

日々の点検においても、ただの点検に止まらず、より敏感にトラブルの種を察知できるように努力しなければなりません。

害獣対策を覚えよう

太陽光発電所は、山の中にある事が多いです。
一部、池に浮かんでいたり、建物の上にあったりしますが、概ね見る案件は山の中と考えて良いかと思います。

となると、心配なのは野生の生き物たちです。
小動物に配線をかじられたり、パネルの下に巣を作られたり、場合によっては、排泄物等によって躯体が錆びてしまう事もあるかもしれません。

率先して害獣対策を学び、適切な処置や対応ができる知識や技能を学ぶ必要があります。

リスクの多い物件がある

これは、実際に太陽光発電設備の保守を請け負う会社のブログから知った内容です。
ソラパトさんのブログにもあるように、ケーブル引き込み口が未処理のまま施工されてしまった物件や、配管などの防水処理不良などにより雨水が侵入してしまう事案、さらには架台が倒壊する恐れのある物件まで存在するようです。

これには、技術力の低い業者が施工した可能性や、太陽光発電所が急激に増えた影響など、色々な原因があると思いますが、これらの事案はそのままにしておいては、後々大変な事態に繋がります。

電気保安に関する知識はもちろんの事、建築関係の知識などにも精通しておかなくてはならない出来事だと感じました。

ファンドの解散には気をつけろ

これは、どの会社でも起こりうる事だと思いますが、ファンドの解散には気をつけなければなりません。

一般企業と違い、顧客の財産を預かって運用しますので、運用リスクがそれなりにあります。
また、投資系の企業は、自社の資金管理にも敏感なはずですので、より早く事態の収拾を図る可能性もありますから、解散するときはかなりドライです。

これに対処するには、出来るだけ自社の資産状況を把握し、世の中の経済動向を見極めておく必要があります。
ただ、太陽光発電所での経験があれば、もしもの事があっても、すぐに次の職場は見つかりそうですが。

未経験はとにかく実務を積んでから

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僕がおススメしてきたファンド系太陽光発電所は、電験3種を取得して、ある程度の経験がある方が対象になります。
よって、未経験の人はいきなりこの求人に応募すると、かなり分が悪い事になります。

これからどうなるかはわかりませんが、人材不足はどこの業界もお同じだと思いますので、まずは焦らずじっくり実務経験を積んでから応募を検討した方が良いと思います。

発電所規模別目標年収と求人情報の集め方

5MW未満のソーラー発電所の目標年収

これは、先にも触れました通り、年収600万は目指せる部類だと思います。
実務経験が5年以上で電気主任技術者として知識や経験のある方が望ましいですが、今のタイミングであれば、実務経験3年以上の方でも可能性があるのではないかと思いますので、あまり自分を低く見せず、しっかりとPRして採用を勝ち取りたいところです。

5MW以上のソーラーの目標年収

これは、電験2種の範疇になります。
よって、さらに人材が不足している状況になりますので、年収700万円〜800万円を目指せる部類だと思います。

この求人が安定的にあるようであれば、少し時間をかけても、電験2種を取得して更なるキャリアアップを目指したいですね。

求人サイト無料登録で情報をかき集めろ!

僕は、転職を考える時はできるだけ自分で直接企業に応募するようにしています。
求人サイトから応募するよりも、よりダイレクトに自分の意気込みをPRしやすいですし、企業サイトには求人サイトよりも有益な情報が多数ありますので、直接応募はオススメです。

まずは、いろんな求人サイトに登録して、情報を収集する事が大切だと思いましたので、僕も登録している求人サイトを掲載してきます。

マイナビの感想

マイナビは、自分のスキルや経験を全て登録しておくと、電験3種に限らず幅広く案件がピックアップされてお知らせがきます。
無論、転職活動中がばれないように、一部非公開でスカウトを受ける事も出来ますので、なかなかオススメです。
スカウトも週に10件ほどは来ますが、あまり無視し続けていると、コンビニの店長募集などの独立開業希望者向け案件に変わっていきますので、少しは反応した方が良いかもしれません。

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リクナビNEXTの感想

これも有名ですね。
リクナビに比べると、希望案件に的を絞って知らせてくれる感じがします。
こちらもスカウトが来ますが、マイナビに比べて希望求人に近いものが多かった印象で、何回か応募して面接に行きました。

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ビズリーチの感想

これは登録だけしてます。
ミドルクラス以上の求人をメインにしているところですので、未経験電験3種では場違いな感じがしますが、電験3種資格保持者を求める求人はあります。
求人数はまだ少ない感じがしますが、リクナビやマイナビには無い企業もちらほらありますし、ミドルクラスの求人も豊富ですので、登録しておいて損はないかと思います。
最近はCMも定着してきていますし、吉谷彩子ちゃんが可愛いので、案件も増えているかもしれませんね。

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転職会議の感想

これも登録だけしています。
なんといっても、企業の口コミが見れちゃうところがいいですね。口コミは退職された方が主に書かれていますので、幾分か割り引いて評価しないといけませんが、求人サイトや企業のホームページなどでは分からなかった情報がありますのでかなり重宝します。登録オススメです。

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電験転職ナビ

これは、転職エージェントになりますが、電気主任技術者に的を絞った専門的な求人が多いのが特徴です。
登録が無いと閲覧できませんし、応募もできませんが、僕はエージェントの方から一度紹介を受けた事があります。その時は、浄水場の設備管理職でしたが、電験2種保持者の方の下で実務経験が積める職場として案内されました。このような事は、詳しいエージェントでなければ分らない事ですので、サポートを受けながら転職したい人には良いのではないでしょうか。

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