俺の失敗から学んでくれ!電気主任技術者を目指す未経験者の為の転職を成功させる4つのポイントと3つの心構え!

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はじめに

今日は転職で失敗しない心構えについて書いてみます。

僕はこれまでに、3社の会社を経験し、今では4社目の会社に勤めています。中には数ヶ月で退職した企業もあり、決してまともに転職してきたとは言えません。

僕もそうですが、皆さんも色んな目的で電験にチャレンジされていると思います。
せっかく取った難関資格ですから、しっかりと自分のものにしたいですよね。

そこで、『俺の失敗から学んでくれ!電気主任技術者を目指す未経験者の為の転職を成功させる4つのポイントと3つの心構え!』と題して、自分の転職失敗談を元に、僕なりにまとめてみました。

これは、自分に対する戒めとして書いている事でもありますが、少しでも参考にしていただければ幸いです。

 

自分の失敗談

まず始めに、自分の失敗談からお話します。
あまりこういうところで胸を張ってお伝えできる事ではないのですが、初めて転職を考えている方や、僕と同じ失敗をしている人もいるかもしれませんので、思い切って書いていきます。
全て語ってしまうと、読むのもしんどくなると思いますので、ポイントだけをまとめてみます。

肩書に惑わされて自分の目的を失った

これは、初めて転職をした時の事です。
かなりの薄給で働いていましたので、ひとまず給料の良いところを探していました。

であれば、不動産や保険など、もっと見ないといけない業種はあったと思いますが、『しんどいから辞めとけ』みたいな、やったことない人からの意見を鵜呑みにし、だんだんと目的から逸れた業種に注目していったと記憶しています。

『給料が安い』というのは、比較的多くの人が感じるポイントかと思います。
しかし、自分が努力していろんなスキルを身に付け、粘り強く努力を続けなければ、会社には認めてもらえませんし、給料も良くはなりません。当然の事です。
若かった自分は、根拠のない自信と共に無謀な行動を取ってしまっていたのです。

最終的に、すぐに支店長になれるという甘い言葉に惑わされ、転職を決意した結果、自分のスキルと見合わない転職となってしまい、4ヶ月で退職する事となってしまいました。

失敗したポイント

・ 自分のキャリア分析が全くできていなかった
・ 当初の目的がブレまくっていた
・ 都合のいい情報だけを信じていた

 

 

自分のやりたいことがあったが全く違う職場を選ぶ

これは2社目の転職のお話です。
1社目に失敗があった事と、すぐに転職したかった思いがあって、元上司の斡旋で入ってしまった会社でした。

初めて経験する業態であっても、これまでの経験が生かせる場所であったので、内容などほぼ見ずに決めていたと思います。
唯一希望を出したのが、『企画がしたい』という事だけで、1年ほどでその部署に行けるという言葉をバカ正直に信じてしまってました。

よくよく考えればわかる事ですが、そんなのその人次第という事です。
使えない人には企画なんてさせませんし、何もアピールできない人は、お声もかかりません。それが全く理解できていませんでしたので、結果、こちらも1年半で退職する事になりました。

失敗したポイント

・ あせって考えることを辞めてしまった
・ やりたい事があるにもかかわらず目先の事ばかりで素直な道を選べなかった
・ 『会社がやってくれる』という思いがどこかにあった

 

 

辛いことからすぐに逃げようとする

これは今の職場です。
今の職場に入った時は、これまでの失敗もあって、もう半ばパニックの状態でした。

とにかく一回ゆっくりしようという、全く自分のエゴばっかりの考えで活動を始めてしまいましたので、もうこれでは、当初の目的であった『良い給料の会社』には行けるはずもありません。すでに家族がいましたので、かなり負担もかけていたと思います。しかし、それでもなお、僕は入社して1週間足らずで『こんな会社ダメだ』と転職を考えるようになっていました。

さすがにもう次は無いと感じていましたので、その時はなんとか思い止まるのですが、入社して3ヶ月くらいのタイミングで会社の不祥事が新聞沙汰になるわ、大量退職に遭遇するわで、もう泣きそうな状態でした。

最終的には、自分の頑張りも認めていただくことができ、なんとか10年キャリアと役職をいただく事が出来ましたが、なんて自分勝手な愚かな事をしてきたのかと、恥ずかしくてたまりません。

失敗したポイント

・ ちょっとでもイメージと違うとそれを乗り越える前に逃げていた
・ 自分中心で周りの事を全く見ていない

 

電気主任技術者を目指す未経験者の為の転職を成功させる4つのポイント

いやいや、本当に恥ずかしいスタートになってしまいましたが、まぁ僕の程度はこんなもんです。

さて、この失敗で学んだ事、電験3種の資格を取って学んだ事、周りの優秀な友人たちから学んだ事などを総合して、実際に、未経験の人間が電験の資格を武器に転職する場合、何をポイントに置いたらいいのかをまとめてみました。

① まずは実務経験を死守する!全て記録するつもりで臨もう!

電験三種で未経験者の場合、一人前になるまで5年の実務経験が必要になります。しかも、会社の印鑑がある実務経験証明書が必要となります。

電気の仕事は奥が深いですから、毎日の日記をつける事や、可能であれば、アクションカメラを常備するなどして、全ての作業を記録して、自分のものにするという思いで、毎日取り組んでいくくらいの気合いは欲しいところです。

それと、せっかく積んできた実務経験ですので、もれなく証明してもらわなといけません。
つまり、実務経験を積んでいる間は、会社や社内の関係を良好に保つ必要があります。あまり気に入られ過ぎてしまうと、実務経験の証明をカタに退職をさせないような仕掛けをしてくるという可能性も考えられますが、その時はその時です。とにかくスムーズに証明してもらえるような関係の構築を目指しましょう。

② こんな人には用心しよう

電験の実務経験を積む時に、ビルメンの道を選ぶ人は比較的多いと思います。
ここからは、僕の先輩のお話と、ネットの書き込みからの情報を元に、ビルメンの業界に初めて入る人は知っておいた方がいいと感じた事をまとめてみます。

コミュ癖はザラにいるようだ

これは全ての人に当てはまる事ではないと思いますが、ビルメンのお仕事をされる方には、コミュニケーションが苦手な方も多いと聞きます。
特に、営業や接客などの職場に慣れている人は、初めはびっくりする場面もあると思いますので、頭の片隅に置いておいたほうがいい情報だと思います。

休みを取らせない腐ったやつがいるそうだ

ビルメンといっても色々な職場があると思いますが、その職場によっては、電験ホルダーに対するジェラシーからか、嫌がらせをする輩がいると聞きました。
例えば、電験2種やエネルギー管理士などの上位資格を取ろうとした場合、試験当日に休みが取れないという事案もあるようです。
普段はシフトの希望休日を聞いてくれる職場であっても、その日だけ『予定があるから休みを譲れない』とイジワルをしてくる奴もいるとの情報がありました。
なんてちっちゃい輩なんでしょうね。ぶっ飛ばしてやりたい思いですが、実際にこういう輩もいるという事は頭に入れておいた方が良いでしょう。

ゆるい環境を無理やり同調させたがる腐ったやつがいるそうだ

ビルメンの仕事を選ぶ人の中に、『給料は安くてもいいから楽な仕事がいい』という人がいます。
それぞれその人によって、働き方や目的が違いますので、気持ちは分からんでもない事だと思いますが、電気主任技術者を目指す為に頑張る人には少し注意が必要です。

それによって、仕事のスキルを磨くチャンスが削られてしまう事もあるかもしれませんので、しっかりと心づもりをして、職場でできなければ、休日を利用して研修に参加するなど、着実にスキルアップを目指す作戦も必要かもしれません。

③ 技術者の職場環境を理解する

これは、僕がモデルケースになるのですが、これまで仕事で技術者と呼ばれる方と接触した事がない人向けの助言です。

サービス業や営業など、お客様と直接関わる職場というのは、職場内でも物事をオブラートに包んでやり取りする傾向があります。
もちろん、そうでない職場もありますが、技術者という人たちとは違った環境である事は間違いないと思います。

技術者の世界は主に体育会系だと聞きます。
しかし、これには大きな理由があります。それは、

 

命を落とす、又は奪ってしまう危険がある
 

という事です。
事務やサービスなどのお仕事では、直接命を落とすような場面に遭遇することは少ないと思いますが、技術職の場合は、少しの不注意で怪我をしたり、命を落としたり、自分が作り上げたもので、利用する人を傷つけたりしてしまいます。

だから、その仕事に携わる先輩技術者は、それが分かっていますので、敢えて厳しく接する事があるのです。
どんな仕事も緊張感が必要ですので、技術職以外がゆるいなんて思ってはいませんが、多少キツい事を言われても、自分の為だと思えるような心構えを持っておく事が大切だと思います。

もし、ビルメンなどを経由して電気主任技術者を目指すのではなく、初めから電気主任技術者の下で修行をさせてもらえるような、恵まれた環境で働く場合は、参考になるのではないかと思います。

④ 死ぬまで勉強

これは当たり前の事ですが、どんな環境にいても、自分のスキルが高まっても、これは必要な事です。

まずは、自分が一人前になる為に必要な事は沢山あります。育ててもらう間は、少なからず色々な人や会社にお世話になる事になるでしょう。
いち早くそういう人たちの手を煩わせる事がないよう、必死で勉強しないといけません。

また、晴れて一人前になった後も、技術の進歩は絶えず続きます。勉強を続けていける人、努力を惜しまない人だけが、他を寄せ付けない電気主任技術者になれると思います。

 

心構え

どんなに志を高く持って、勇気ある第一歩を踏み出せたとしても、人間どこかでくじけそうになる事がありますよね。
そこで、こういう考え方で臨めば、普通なら打ちのめされそうになるような事も、うまくかわしていけるようになるのではないかと思います。

① あなたのブラックは僕のホワイト

これは、今の会社で気づいた事です。
世の中には、ブラック企業と呼ばれる会社がありますが、では、そこで働いている人にとってはどうなのでしょうか。
ある人は嫌な思いをするような事も、自分にとってはさほど嫌とは感じない事って、多々あると思います。
それを、何も知らない第三者が勝手に判断して、話を大きくし、その会社をあたかもブラック企業にしてしまっている事もあると思います。

かく言う自分も、現在の会社では大量退職に遭遇しました。その時にも去りゆく先輩社員から、『こんなところにいたら潰されてしまう。お前もさっさと次を見つけた方がいい』という一言でした。そんな事を先輩から言われてしまうと、多少なりとも不安になります。でもその時は、『とりあえず3年は辞められん』という状況でしたので、不安を抱えながらも何とか耐える事ができました。

結果、僕は運良く自分の働きを認めてもらうきとができ、10年というキャリアも積ませていただきました。年収もそこそこ増えていますし、社内の関係も満足はしていませんが不満には思いません。

もちろん、労働基準法がありますので、法的に逸脱する行為は認められませんし、いじめや暴力、嫌がらせなどは言語道断だと思っています。
しかし、明日も同じ売り上げを確保できるか分からないのがビジネスですから、自分の食いぶちを維持する為にも、文句は言ってられないという事は出てきます。サラリーマンですから。
これは個人的な意見になりますが、些細な事で目くじらを立てて非難ばかりしていると、かえって自分の首を締めるだけのように感じるのです。

 

他人のブラックは自分のホワイト
 

周りの意見や、インターネットなどの口コミ情報などには惑わされずに、自分が何を目的にそこに居るのかを見失わない心構えが必要です。

②中途入社は転校生のようなもの

会社にはいろんな人が働いています。年齢も性別も関係なく。もちろん転職してその会社に入る時には、先に働いている人がいます。当然ですが。
いくら面接で気に入ってもらえても、自分のやりたい仕事をかなえてくれる職場であっても、

 

一緒に働く人たちにとってあなたは邪魔者です。
 

すでに自分のポジションや、任せてもらっている仕事を持っている人たちですので、その人たちの仕事を奪う輩が転職者になりますから、初めのうちは歓迎されないかもしれないつもりで頑張らなければいけません。

数か月頑張って、自分を認めてもらえるようになってから、自分の得意を発揮して会社に貢献いくように心がけましょう。

③ 3年、5年、10年を意識せよ

これは、恥ずかしながら最近教えられた事になります。
どんな仕事でも、板につくまでは時間がかかりますよね。一般的に『石の上にも三年』の考えから、よく『3年は辛抱しろ』と言われますが、実際になぜ3年なのかは全くわかりませんでした。

それを分らせてくれたのが、かの有名な堀江貴文(通称ホリエモン)さんです。
ホリエモンさんは、『自分を含めて99%は凡人である』と言われています。この記事の中では、元リクルートの藤原和博さんの言われた事も話しておられるのですが、『1つの事に1万時間打ち込めば、100人に1人の存在になれる。さらにもう一万時間かけて別の能力を手に入れれば、100×100で1万人に1人の存在になれる』とも言われています。

僕は、この言葉に衝撃を受けました。
世の中に必要とされる人材になるには、ナンバーワンでなくても良いという事です。
1日に2.5時間、1つの事に打ち込めば、約11年です。1日に3時間、1つの事に打ち込めば、約9年です。これで、100人に1人の人材にはなれるというのですから、いくつかの自分が好きな事にチャレンジして、しかも同時進行でチャレンジができれば、約10年後には、1万人に1人の人材になれるというのです。

少し話はそれてしまいましたが、電気主任技術者として一人前になるには『最低10年』は見ておいた方が良いという事になります。次に意識をしなければならないのは、一人前として法的に認められる実務経験の年数である『5年』です。最後に、スキルアップを目指すためであったり、選択する職場に問題があったりして、1つの会社を退職する場合は『3年』を意識しながら働くべきだと思います。ちなみに、3年というのは経験者として見られる年数でもありますので、その経験年数を元に、さらに転職していく事も可能になるでしょう。

少し長くなりましたが、電気主任技術者として、未経験から一人前を目指す場合は、3年、5年、10年の区切りで経験を積んでいく心構えでいく事が重要だと思います。


◆感銘を受けた堀江貴文さんの記事はこちら
toyokeizai.net

 

万一失敗と感じたら

ここからは、もうどうにもならない状況になってしまった場合の対処法として、私の失敗経験を元にまとめてみます。

初心に戻り何が失敗かを明確にする

失敗と感じる時、辞めたいと感じる時はどんな時でしょうか。
僕の場合は、『不確定な未来に対する不安に耐えられない』という状況の時にそう感じます。『毎年の昇給が500円』とか、『良くない新聞沙汰』などがあれば、すぐに会社の先行きに不安を感じて、『ここにいて大丈夫なのか』と思い詰めてしまう傾向にあるのです。

僕の場合は、初心に戻る事をせず、ただただ行動して失敗を繰り返してきましたので良くわかるのですが、やはりその時は冷静ではなかったように思います。その時に冷静に、自分を見つめなおす事ができていれば、もしかしたら今はもっと良い状況になれていたかもしれません。

もし、失敗したと感じる瞬間があれば、もう一度初心に戻って、自分がどんな目的を持ってその会社に入ったのかを考えてみましょう。
そして、何が失敗かをノートに書きだして、本当に解決できない問題なのかを改めて考えてみましょう。

それでもダメなら、3年、5年、10年の区切りを意識して、自分のキャリアに傷がつかないよう、冷静に行動に移すべきです。
勢いで辞めてしまって、自分のキャリアを傷つけるよりは、今居る会社に守ってもらいながら、落ち着いて行動する方が賢明だと思います。
これは、サラリーマンの特権(社長さんごめんなさい)です。ゆっくり考えてからでも遅くはないと思いますよ。

命は大切に

巷では、過度な労働やプレッシャーなどによって、命を絶ってしまう方が後を絶ちません。
どんなに価値ある仕事でも、どんなに有名な会社でも、命に代えられるものではないはずです。しかし、そこまで追い詰められてしまっていては、冷静な判断はもちろん、他人に相談する事も出来ずに、最悪の結果になってしまっているのではないかと思います。

これは、どんな転職にも言える事ですが、どうしても無理な場合は、鬱になる前に、命を絶ってしまう前に、きっぱりと諦めてしまいましょう。
これまで、転職を成功させるためにいろいろお話してきましたが、生きていれば、体が健康な状態であれば、またやり直せます。命だけは大切にしましょう。

 

まとめ

みなさまいかがでしたか。
今回は、電気主任技術者を目指す未経験の方に、転職を成功させるポイント、心構えについて、僕なりの考えをお話してきました。

胸を張って言えないような恥ずかしい失敗体験から分析した内容ですので、その人によってはあまり参考にならないかもしれませんが、未経験から電気主任技術者を目指す場合は、色んな苦労が待ち受けていると思いますので、少しでも役立てていただければ幸いです。

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